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by honeyrecords

TANTANたぬき

b0032046_19213247.jpg 私の心のザ・ベストオブベスト!TANTANたぬき!

 少女の夢がぎゅっとつまった低予算アイドルムービー!!

 あらすじはというと、チェッカーズは実はたぬきだった
という、どうでもいいバカバカしいもの。ストーリーはまぁ、
どうだっていいんです。はっきりいってクソみたいなもん。
でも、ちょっと待って!フミヤの当時のあのかわいさが
なけりゃ、設定無理ありすぎて映画として成立できないのよ
コレ!何をいいたいかというと、フミヤは当時空前絶後の
きゃわゆさを持っていたと。マッチではたぬきとか言えん。

何をどう見たらいいのか!そんな映画みるとこないじゃん!
なんていうことなかれ。アメリカ!アメリカ!50’S!
50’Sなエッセンスをインチキくさく凝縮させた、ハート
ウォーミングな、チープでキッチュな映画に仕上がっている
んだから!素敵満載!見所満載!

 まぁ、ビートルズのヘルプとかもストーリークソだけど、
かわいさが全て!愛こそは全て!って成立してるでしょ。
そこらへんをねらった映画なのよ。

 日本のアイドル映画って、恋愛からめるか、不良とかから
めるか、子供出してきて、感動巨編にするかしかなかったから
これは、多分日本アイドル映画では異色なんだよね。(野菊
の墓も、ハイティーンブギも、もう、そんなパターン通りの
映画じゃ私満足できない!最近のモー娘の映画も五体不満足な
犬をかわいがるという動物愛護映画だったらしいし。もう、
AIRかよ!)楽しければオールオッケーな学ぶところが何
ひとつないという美学の元に制作された、すっごく革命的な
作品なのよ、多分。

 じゃ、どこが素敵かといいますとぉ、まず、脇役が、尾藤
イサヲ、ジョニー大倉と、ちゃんとアメリカよりのロカビリー
おっさんでかためてあるとこ。顔見せ映画なので、戸川純とか
も、レポーターで登場してる。大人になって気が付いた。
他にも財津和夫(ピアノ売ってちょーだい!入って安心KSD
等、CM界の重鎮)とかも出ている。なんか、あまりにも、
チェッカーズ主演ってことで、スケジュールの都合とか、演技
への不安とか、予算の少なさとかを個性派の役者でかつギャラ
安い人とかロックよりの役者でかつギャラ安い人とかを使って
カバーしようという、努力がチラチラ見えてすばらしい。

 監督は竜二の川島透。いい監督使ってますな。
多分、次の映画の資金を手に入れるためなりふりかまってられ
ずに、受けてしまった仕事とオモワレ。(井筒監督がなりふり
かまわずにバラエティ出たり、竹中直人がなりふりかまわずに
ドラマ出てるの見ると、映画って、大きなお金がかかるんだ
なぁっていつも感心させられる。それでもとりたいんだね。)
 監督のセンスがいいから、すごく楽しい娯楽活劇に仕上がっ
てるし、多分、監督違ってたら、たとえチェッカーズ出ていても
こんなに夢中になってなかったのであろうと思う。

 最初のシーンはダンパで歌うチェッカーズ。OHキャロルとか
ハウンドドックとか悲しき片思いとか往年の名曲をGIルックの
フミヤがかわいくカバー。その演奏でフレアスカートの少女達と
ラバーソールの男の子達が踊る。もちろん、ステージ横には、
ジュークボックスが設置され、もろ、アメリカングラフィティを
意識しているが、予算の関係かセットがちゃちなところが、
垢抜けきれてなくて、すばらしい。アメリカ!アメリカ!50’
S!50’S!なシーンに仕上がっているけど、インチキ臭さは
いかんせん、拭い切れない。そこがいいの!

 次の見所はチェッカーズ、田舎を捨てて東京に上京!キター!
夜汽車に飛び乗り、貨物列車に無賃乗車します。楽器を握り締
め、都会を目指すその姿!アメリカンドリームを夢見る少年達!
からっぽの財布とポケットいっぱいの夢をにぎりしめてるのよ!
オウ!素晴らしい!でも、そのシーンでも、チェッカーズは7人と
無駄にメンバーがいるため、カメラに入りきれない人とか出てきて、
カット割りとか変だし、とりあえず、監督、もう、フミヤさえ
カメラに収まってりゃいいわっておもってるの丸見えなむちゃな
繋がりのシーンのオンパレード!お、おもしろすぎるぅ。

ここでフミヤが命台詞『東京行って、バンドやって、有名なって、
元気やろうぜ!』と発言!んー!ダ・サ・イ。しびれるぅ。
川島透最高!

 もちろん、日本のビートルズを意識して、日光江戸村みたいな
とこで、聖子ちゃんカットのファンに追いかけられまくります。
セリフ少な目で、ハードデイズナイトをBGMに逃げまくる4人
さながら、走り回ります。しかし、7人と多い為、写らない人、
重なって見苦しいカット山のよう。おもしろいです。でも、誰も
転びません。ジョージの役は7人もいるのにいないとは・・・。
ちょいがっかしだね。バックには名曲「今夜はCまでロックン
ロール」が流れ、どうも、時間が余ったのか無駄に長まわし、
一人一人の意味不明なアイドルショットが挿入されています。

余談ですが、「今夜はCまでロックンロール」は歌詞が素晴らしく
「♪Aまでリズムアンドブルーズ、胸まで熱いぜ、癖になりそな
骨まで響くセクシービートさ Bまでブギウギ、腰まで火がつきゃ
今夜はCまでロックンロール」という職業作詞家が頭をひねって
考えたということがありありとわかる、推考の賜物となっており、
私は大好きなのです。

 また、映画を語る上ではずせないのが、チェッカーズ7人が同居
しているペントハウス。吹き抜けで、フローリングで、スロット
マシーン、サッカーゲーム、床屋さんの電動椅子、モダンなソファ、
バスタブ、自転車が雑然と配置され、ロフトに7つのベットが並んで
います。秘密基地ですまさしく。子供の夢がつまっています。家の中
で自転車に乗ったり、オフロに入ったり、ゲームをしたり、もちろん
大人はいないし、子ども達の理想の生活をチェッカーズは過ごして
いるのです。たまりません。

メインのシーンは多分、フミヤがさらわれ(リンゴの役やね)6人が
ハワイまで助けに行くというSFXを無駄に使用しているシーンです
が、ハワイはハワイとは思えないほど曇天模様だし、フミヤ以外の
活躍なぞみていてもこれっぽちもおもしろくないので、退屈です。

 最後にたぬきとばれてから、彼らは東京をピンクのキャデラック
に乗り込んで後にします。「ピンク」の「キャデラック」だとう!
ぎゃひー!アメリカ!アメリカ!ビバ50’S!!ここでも、なんせ
7人が一台のキャデラックに乗るので、フミヤ以外は重なっていて
写らない人とか出てきます。んで、ちょっとだけ柴田恭平とか出て
きてます。鳥取砂丘でファンに囲まれ「戻ってきて!」と叫ばれ
何故か、キャデラックに乗ったまま、フミヤは「あの娘とスキャン
ダル」を歌いだすのですが、なんせ、ギュウギュウ詰のキャデラック、
フミヤ以外は手拍子です。楽器を持つスペースなぞないですから。

チェッカーズ、実は主演映画2作あります。2作目はがっかりさせる
ような内容、子供をつかった家族愛の感動巨編となっており、私は
うんざりしてしまいました。
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by honeyrecords | 2004-10-21 19:12 | ロックな映画